2019年6月18日火曜日

シェアハウス

先日、社会福祉士会の研修で、高齢者と障害者が共生する新しい形のシェアハウスの紹介を聞いてきました。 講師は一般社団法人ウィズタイムハウス代表の加藤木桜子さん 2018年練馬区にウィズタイムハウスhttp://withtimehouse.org/wp/という、新しい形の共同住宅をオープン。 ちょっとサポートが必要な老老介護の夫婦や老障介護の親子、障害のある人などが暮らしている。 制度に当てはまらない人も対象にしたいと、公的な補助はうけていないそうです。 確かに現行の制度は障害者用、高齢者用と分かれており、高齢の親と障害のある子が一緒に 支援を受けながら生活することが難しいです。 でも、特に知的障害のある子の場合はなかなか子どもを一人暮らしさせようという親が少なくて 一緒に住める場所が望まれていました。 ここだったらそれが叶えられるかなと思いました。けれど、公的補助がない分有給の支援者を置けないという ジレンマがあるようで、在宅サービスを利用してもらったり、ちょっとしたことなら加藤木さんが対応しているようです。 縦割り行政、なんとかならないもんかと思います。

2019年6月9日日曜日

「金澤翔子の一人暮らし」読みました

金澤泰子 著 「金澤翔子の一人暮らし」を読みました。 知的障害の子を持つ親は、うちも含めていろいろな面で大変! そのなかでも、将来(親の自分がいなくなったあと)子どもがどう生活していくのかは頭を悩ますことの一つです。 著者は子どもが25歳になったら一人暮らしするようにしたいと思っていたそうです。 確かに入所施設は現在ほぼ建設もされず、キャンセル待ち状態で、知的障害者の住まいはグループホームが ほとんど、それも数が少なくなかなか入れないのが現状ですが、 なぜ一人暮らしを選んだのだろうか?それもホームヘルパー無しで(後半友人がたまにヘルプに入るようになったとのことですが)が よくわかりません。 本人の自立度はそれぞれですし、それなりの訓練(?)を積んできたという自信もあってのことだったのかなと思いますが、 一人暮らしを始めても、どうせすぐに自宅へ戻ってくるに違いないと思っていたとも書かれています。 すごく迷われていたのだろうなと想像します。 それでも翔子さんはちゃんと一人暮らしを続けている、親としてはほっとする反面淋しい思いがあるのではないでしょうか。 障害者と一緒に住む親御さんは多いです。 先述したように住む場所がないというのも大きな原因ですが、たとえ新たにグループホームが出来たとしても 果たして、そこに任せられるのかどうか、それよりは自分が面倒みられるうちは自分で面倒みたいという方が多いようです。 それでは、親が死んだらどうするのですか?と聞くと、なんとかやっていくでしょうとの答えが返ってきたこともあります。 気持ちはわかりますが、やはり自分がいなくなったあとの子どもの生活を見届けて、これなら安心して逝けると思いたいです。 障害者の暮らし方は様々ですが、一人暮らしはある意味、我々の希望の星でもあります。 後日談もぜひ知りたいと思いました。