柳田国男の遠野物語は有名ですが、文語体で読みにくいと聞いたので
井上ひさしが書いた、新釈遠野物語を読んでみました。
と~っても不思議な世界です。
遠野のカッパおじさんに聞いた話では、民話によく出てくる河童は
遠野の貧しさを知らなければ本当の裏側はわからないとのこと。
今でも種もみをよそから買わなければならない凶作がある、これは
農家にとって屈辱的なことだけれど、昔は今みたいな救済が
なかったから、もっと大変だった。
障害のある子は川に流さざるを得ず、それが河童につながるそうだ。
お金のある家に生まれた障害児は奥の部屋に幽閉され、それが
座敷童子につながるそうだ。お金があるから「子」がついてるんだって。
馬もあちらでは小作人のこと、だから娘と馬の恋物語は実は小作人との
実らぬ恋の話だとか。
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