2012年6月22日金曜日
県育成研修会
本人の意思決定を支援するためのパーソナルアシストとはと題して
内嶋弁護士を講師に神奈川県手をつなぐ育成会主催の研修会が開かれました。
副題の~親に代わるパーソナルアシスタント~に魅かれ、参加しました。
これからの法律は意思決定出来る事が前提となりそうで、意思決定面で弱い知的障害者には意思決定支援が必要ではないか、その意味でも今回の研修は各育成会の中でも珍しいもので、講師の内嶋弁護士からも非常に興味深い内容ですとの前置きがありました。
主に考え方(理念)と制度(実践)についてのお話しに分かれました。
1. 考え方
どのような場面で意思決定が必要になるのか、その時に支援者はどう対応すべきか、それらに対してどのような原則が求められるのか、例としてイギリスの意思能力法があげられました。
難しい言葉でなく、簡単な表現を用いなければならないことなどが印象的です。
2. 外国の制度
アメリカとスウェーデンの制度が紹介されました。
アメリカカリフォルニア州のパーソナルアテンダント(日中当事者に付き添って金銭管理も含む包括的な支援を行う)は日本の移動支援に似ているようです、ハウスメイト(夜間・緊急時の対応を行なう同居人)は日本で言うグループホームの世話人に近いかなと思いました。
ただ、日本の場合、意思決定支援に関しては何も考慮されていないので、何か意思決定を支援する制度のようなものが必要になってくるのではないかと思われます。
せっかくの講演会でしたが、質問コーナーがないのは残念でした。また、県内いろいろな育成会が集まっているのですから自己紹介や情報交換もしたかったと思います。
今回初めて県育成会の研修会に参加させていただきました。講師の内嶋弁護士はとてもお話しがうまく(まるで落語家?)、興味深いお話しで、改めてこんな課題もあるのだと考えさせられました。
横浜での開催だったのですが、参加したくても参加できない方もいらっしゃるでしょうから、県内各地でこのようなイベントを開催してもらえるとありがたいと思います。
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