2019年6月9日日曜日
「金澤翔子の一人暮らし」読みました
金澤泰子 著 「金澤翔子の一人暮らし」を読みました。
知的障害の子を持つ親は、うちも含めていろいろな面で大変!
そのなかでも、将来(親の自分がいなくなったあと)子どもがどう生活していくのかは頭を悩ますことの一つです。
著者は子どもが25歳になったら一人暮らしするようにしたいと思っていたそうです。
確かに入所施設は現在ほぼ建設もされず、キャンセル待ち状態で、知的障害者の住まいはグループホームが
ほとんど、それも数が少なくなかなか入れないのが現状ですが、
なぜ一人暮らしを選んだのだろうか?それもホームヘルパー無しで(後半友人がたまにヘルプに入るようになったとのことですが)が
よくわかりません。
本人の自立度はそれぞれですし、それなりの訓練(?)を積んできたという自信もあってのことだったのかなと思いますが、
一人暮らしを始めても、どうせすぐに自宅へ戻ってくるに違いないと思っていたとも書かれています。
すごく迷われていたのだろうなと想像します。
それでも翔子さんはちゃんと一人暮らしを続けている、親としてはほっとする反面淋しい思いがあるのではないでしょうか。
障害者と一緒に住む親御さんは多いです。
先述したように住む場所がないというのも大きな原因ですが、たとえ新たにグループホームが出来たとしても
果たして、そこに任せられるのかどうか、それよりは自分が面倒みられるうちは自分で面倒みたいという方が多いようです。
それでは、親が死んだらどうするのですか?と聞くと、なんとかやっていくでしょうとの答えが返ってきたこともあります。
気持ちはわかりますが、やはり自分がいなくなったあとの子どもの生活を見届けて、これなら安心して逝けると思いたいです。
障害者の暮らし方は様々ですが、一人暮らしはある意味、我々の希望の星でもあります。
後日談もぜひ知りたいと思いました。
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