2019年3月31日日曜日

映画「道草」

昨日から横浜のジャック&ベティで上映が始まった「道草」を見てきました。 重度の自閉症や知的障害者がヘルパーとともに一人暮らしをするドキュメンタリーです。 上映後は出演した家族の方などが舞台挨拶され 監督のサイン会も行われました。 今まで、知的障害者の入所施設や精神障害者のグループホームで働いてきた経験から だいたいこの人はグループホームでやっていけるかなとか、入所施設でないと無理でしょうなどの 自分なりの判断基準があったのですが、この映画に出演している方々はほぼ入所施設だろうと 思える状態でした。 その人たちがヘルパーとともに一人暮らしをしているって、ある意味すごく衝撃でした。 親としては、こんな選択肢ができてうれしいと思える反面 支援者の立場からは、どうやったらこんな支援ができるのか驚きでしかありませんでした。 ただ、一晩寝て考えたのは、他害のある人を地域で受け入れることの難しさです。 他害=他人への傷害行為はやった方に障害があるからと言って、許されるものではないと思います。 この映画の中でもお店のガラスを割ってしまう場面が出てきますが、そのような可能性がわかっていて ヘルパー一人で対応するのはどうなのだろう、やはり複数のヘルパーがつくべきなのではないだろうか? 小さなお子さんを持つ親御さんが近くにいたらとても心配だろうと思います。 地域で暮らすにはその地域のルールを守らなければなりません。 理解してもらうようにするのも支援者の仕事と言えますが、何か事件があったら責任は誰がとるのでしょうか? 特に自閉傾向のある方は入所施設のように大勢の人と一緒にくらすのがストレスになるため 一人暮らしを選ばざるを得ないという事情も理解できます。 さらに言えば、このような支援ができる事業所はまだまだ少ししかないという現実もあります。 悩ましいです、、、

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